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「16年間の成果は出ていると思います」工場長の仕事に懸ける思いを聞いてきた

トーアスポーツマシーンの工場長(兼・品質管理長)である中村一文(なかむらかずふみ)さん。ガラス会社で15年間液晶用ガラスの開発・品質検査を担当した後に液晶電機メーカーに転職。その後2003年から現在に至るまでトーアスポーツマシーンにて勤務。

はじめに

こんにちは、ライターのにしこです。

現在、大阪に本社を構えるスポーツマシーンの総合メーカー「トーアスポーツマシーン」にお邪魔しています。

前回の工場見学に引き続き、今回は工場長にインタビューを行いました。(前回の記事はこちら↓)

安全で間違いのない製品作りのために意識していること

(にしこ)今日はよろしくお願いします。率直な質問ですが、毎日どのような気持ちでお仕事をされているのか気になります!

(中村さん:以下 中村)そうですね。スタッフ全員が安全で(仕事面でも健康面という意味でも)、間違いのない製品づくりが行える環境の提供・整備ができるように心がけています。

(にしこ)工場見学の際、そのようにかなりこだわっていらっしゃるのを感じました!

参考:【工場見学】ピッチングマシーンの品質を支える、工場長のこだわり

(中村)また、スタッフが効率のいい仕事ができるようにも心がけています。マニュアル作りや見える化をしたのもそのためです。

(中村)工場の組立スタッフの職人技術はすごいんです、ウルトラC級です。その技術を最大限に活かすためにも、マニュアルによる基準化は不可欠だと思っています。

(にしこ)あのマニュアルは、中村さんが作ったものだったのですね!

(中村)はい。しかし一人ではさすがにできないので、皆で手分けして完成させました。

それまでは個人でノートにメモを取っていていたんですが、そうすると人ごとに組立や梱包に仕方の技が違ったりして、仕上がりが変わることもあるんです。

マニュアルができてからは作業の統一ができるようになりました。

またマニュアルは会社にとって重要な技術・記録文書ともなります。

工場の要所に貼ってある、作業に関係する重要なマニュアルの数々

(にしこ)マニュアルを作成するとき「昔はこういう方法で成り立っていたのに」という反発はなかったんですか?

(中村)うーん、反発が生まれないわけでもなかったので、一気には行いませんでした。時間もかかるので、少しずつエリアを広げていきました。

(にしこ)やはりも時間かかるんですね。

そうですね。前職でもマニュアル作りはしていたので基本は分かっていたのですが、ピッチングマシーンの生産ポイントを把握するのに苦労しました。

原本作りは手間ですが、パソコンで一度作成してしまえば変更や編集の際の手間は少ないですね。

(中村)現在ではマニュアルがあるおかげで、担当が休んでいても作業が滞ってしまうことはありませんし、誤出荷も減りました。

大変だったけど、成果は数字に現れている

(中村)その他にも「きれいな工場での品質管理」というのを意識しています。

メーカーやスポーツ店の方、近隣小学校の工場見学などがお見えになることになっても、工場を常にきれいな状態に保っているので、いつでもウェルカムです。

正直、かつてはこんなに工場はきれいじゃありませんでした(笑)

(にしこ)そうだったんですね。

(中村)「きれいにする」という文化を根づけ、全てのスタッフにそれを実践・維持してもらうことは、大変でした。

(中村)しかし時間はかかりましたがそれを実現させたことで、成果は得られたと感じています。

一時的には綺麗に整理・整頓できますが、「維持・継続すること」についてはスタッフ全員の協力によるものです。その点、私はスタッフに恵まれていると思います。

結果として、クレームや誤出荷などの記録をすべてつけていますが、やはり減少しています。

そうやって数字に現れていることで、私がここで品質管理を始めてからの16年間の成果は出ているなと喜びを感じています。

良いことは継承しつつ、問題があるところは変えていく。時代の流れと共に改善方法も多様化していくと思いますが、やっぱり最後は「頭で考える知恵と皆の協力」だと思います。

(にしこ)16年間お疲れさまでした(涙)これからも工場を守ってください!

今後の展望

(にしこ)今後について教えてください。

(中村)これまでは野球のピッチングマシーンを中心に生産を行ってきましたが、少子化や野球離れが原因で、それだけではやっていけない時代になってきています。

したがって今後は「ボールを飛ばす」技術を活かし、さまざまなスポーツの分野で戦っていくことが目標です。

(にしこ)そういえば、工場にテニスマシーンがありましたね。

(中村)そうそう。そのスタートとして、今年からテニスマシーンの取り扱いを始めました。

最近販売を始めたテニスマシーン

(にしこ)テニスマシーンの販売にあたって、何か意識していることはありますか?

(中村)やっぱり世の中に知ってもらえないと買ってもらえないので、情報発信が今後の大きな課題だと思います。

顧客に届く発信ができるかどうかに、テニスマシーンの今後はかかっていると思います。

未来を担う若者の安全を考えて

(にしこ)ピッチングマシーンを使用している皆さんにメッセージをお願いします!

(中村)メンテナンスの意識をもっと持ってもらうことです。

いくら弊社工場からの出荷時には高品質でも、だんだんと劣化はしていきますから。

3年に1回はマシーンの定期検査を行うようにはがき通達していますが、中々成果として表れていないんです。

(中村)費用がかかるのも事実ですが、特に硬式ボールをバッターぎりぎりに150km/hの球速で投球するピッチングマシーンの性能や安全面の維持を考えると、もっと「メンテナンスの意識」が浸透することを願います。

若い人には、定期試合やこれからの人生があります。ピッチングマシーンの整備不良から怒る怪我や事故は、起こってからでは遅いので、ぜひ定期検査をして安全な環境でスポーツをすることの重大性を理解していただきたいです。

整備・調整することで、安全と同時に球速・コントロールも本来のマシーン性能が取り戻せますので!

(にしこ)感動的なメッセージで締められますね。というのは冗談で、みなさんマシーンの定期検査は必ずお願いします!

インタビューの後に、工場の前での一枚

取材、執筆:にしこ

トーアスポーツマシン Facebook:@toa.sports.machine